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C.P. COMPANY

去年の12月に見つけたヴィンテージのC.P. COMPANY。

それがようやっとこないだ届いて笑。11カ月ぶりの再会。
イタリアだと基本的に発送は相手先に任せちゃうんですが、
ここの相手先は今まで日本に荷物を送ったことがない人でした。

発送の折り合いがつかないうちにコロナがきちゃって疎遠になり、
お互いのんびり屋なのもあってこんなに時間がかかってしまいました。
でも何より無事に届いてくれてよかった。

もちろんモノによりますが、仕入れて1年も経つとその間に
自分の趣向が変わってたり、熱が冷めてしまうことがあります。
飽きっぽい性格もあるし、まあ視点がファッションなんですね。

でも今回はそれがほぼなかった。
改めて気がつくC.P. COMPANYはタイムレス。
常に熱いわけじゃない。でもずーっと温かい。

基本的にイタリアの服って、デザインでもイメージでも何でも
まずはっきり伝わること、明確なメッセージが大切にされている気がします。
自己主張の強さ、しっかりした意思表示。それがイタリア服のキャラクター。
国柄というか、人の性格ととてもよく似てます。

でもC.P. COMPANYはもの静かで、表情が薄く掴みづらい。
曖昧ではっきりしないところも多くあり、イタリアのステレオイメージから
だいぶかけ離れてます。日本やイギリスの感覚に近いのかな。
意図が不明な素材使い、強さよりも情緒がある色やタッチ、
表向きな主張が控えめなこともそう思う理由の一つ。

だからなのか、何が良いのか、特別なのかすぐには分かりづらい。
ほとんどの人は服が送るサインを見過ごしてしまう。
それはメッセージがとても繊細で、潜在的で、時に前衛的だから。
ちなみに僕もハマるまで3,4年はかかりました。

マッシモオスティ自身も、”選ぶ能力や理解するための教養、
自分のプロダクトはそういったものが必要なwearable objects”、
そんなことを実際に言ってます。
分かる人には分かるが、それ以外の人にとってはどうでもいいことだと。
アートやサイエンスに近い、ニーズを優先しない盲点の追求。

そんなことに命を賭けた人と、それに魅了された人。
この悪魔的な中毒性は、オスティが一着一着に綴ったメッセージを
読み取れた人だけの特権だと思います。

“timeless wearable objects”

見て触って着て、はたしてどう感じるか。
面白いのか、なんか気になるのか、もしくはどうでもいいのか。
趣向だけでなく、思考や理解を試してみる良い機会だと思います。

俗な意味でのファッションクローズではないし、
スピード感が求められる服でもない。
ゆっくり時間をかけて知ってもらえたら嬉しいです。
これからも継続して取り扱っていくつもりだし、
そんなすぐ売れて無くなるものでもないだろうし笑。

もしこれを読んで興味を持ってくれる人がいれば、
ぜひ上町まで見にきてください。よろしくお願いします。