ARTICLE

warmcore

お久しぶりです。
数か月ぶりの更新。生きてます。

だんまりの間、わざわざ上町まで安否確認に
来てくれた方々、本当にありがとうございます。

また昨日、東京古着日和のサブチャンネル、
“プロデューサー近藤の部屋”がリリースされました。
https://www.youtube.com/watch?v=Ef17mG1GBGI
制作してくれた近藤さん、穂上さん、谷山さん、
心のこもった仕事を本当にありがとうございます。

何も喋らない奴のところにわざわざ足を運んでくれ、
ねえねえと声をかけてくれる奇特な方々には
頭が上がりません。
改めてこの場でお礼を言いたいです。

どうせ中味が伴わないから発信したくないと、
ずっと意地を張りつつネグレクトしてました。
あれこれ偉そうなこと言いながら結局何にも
やらないできない口だけ番長、カッコ悪い・・

でもこのままだと、伝えたいことは色々あるのに
ぜんぶ伝える前に腐らせてしまう気がして、
賞味期限が切れる前に発信しないとと思って。

まずはみんながコロナに関心ある今だからこそ
意味があると思う話からしたいと思います。

ほとんど誰も知らんと思うんですが
去年いくつかあげた #warmcore って
タグ付けまでいったん遡ります。
今見返したらろくに説明してなかった。

warmcore(ウォームコア)っていうのは
身体(からだ)の温かさっていう機能的追求よりは
むしろ内的、心理的な欲求について。
(僕が勝手につくった言葉ですけど)
そろそろ暑くなってくるのにwarm・・。

身の回りの世界がより狭く、窮屈になって以来
最初こそその環境変化はフレッシュだったけど、
徐々にみんながその空気に慣れてきて、
取り戻されていくものと依然元に戻らないものとの
広がるギャップに自分だけ取り残される気分になったり、
変化に馴染めず焦ったり、落ち込んだり。

殺伐とした気持ちになる機会が増えてきて、
スピード感が求められる気運や、おそらく
ポジティブであろう“コロナに負けるな“的な時世も、
何となくかくあるべしと煽られているみたいで。
みんな強いな。なんで俺こんな弱いのかなって。
鬱の人は励ましちゃダメって、今はよくわかる・・笑。

trend, speed, force, momentum..
足の早い、時間の制約があるもの、
大勢の人や視線が集まる対象、
すごくパワフルな動きや流れ、
そんなものから距離を置きたい。
できるかぎり自由でいたい。
体調崩してるときに生モノは食べられない。
疲れてるときに新宿渋谷には行きたくない。
いうならそんな感じ。

そんな中で自然と心が傾くようになってきたのが
時間に捉われない、或いはゆっくりなもの、
人間味のある感情がこもったもの、
不完全であっても誠実で信頼できるもの..
共通点があるのかどうか分からんけど、
のようなもの。

具体的には綿やウールなどの天然素材、
柔らかい手触り、自然の中に見る色合い、
あとはヤケや汚れなど自然的な瑕(きず)や
古くさい、野暮ったい作りやルックス、
手縫い、手編みが生む微かな凹凸や歪み。
例えば懐かしいとかダサいなと感じることで
生まれる気持ちの余裕、ありますよね?

そういったものに意識が向き、心が動く。
心理的に温かくいたいっていう願望、欲求を
満たしてくれるものに価値を感じる。
そのマインドセットを一言で表すとしたら
warmcore(ウォームコア)、かなと。
最初からここまで考えてたわけではないけど。

字面だけだとかなり気持ち悪いんだけど、
“質の良い丁寧な暮らし”みたいな
高潔なライフスタイルの共有をしたいわけでも
人工的、異質なものを生活から排除しよう、
なんて危険な思想があるわけでもないです。
ただ今の社会的状況、速いペースの環境から
心理的にでも距離を置けたら。それだけの話。

捉え方によっちゃ甘えやネガティブかもだけど
surviveじゃなくて、escapeするって生き方、
選択があってもいいんじゃないかなと思う。
東京のような都会の中で、小さな部屋に
半ば閉じ込められているような人たちにとって
surviveって言葉はなかなか重い。
逞しく生き抜いてやるって気概がある人は
素晴らしい。けどそんな人ばっかじゃない。

自分もレザーアンドレースも、今まで流行や
追いかけっこからできるかぎり距離を置こう、
ある意味逃がれようとしてきたわけだし、
逃げたその先にも必ず居場所はあるからね。
そんな感じです。

まだまだ続きますが、今回はwarmcoreの意味と
そこに至ったいきさつまででいったん締めます。
次は、そのwarmcoreと偶然にも繋がった海外の動きと
そこに浮かんだ一人の画家の話をしたいと思います。

服が出てこないのでつまらんかもですが
ストーリーから着る理由が生まれ、独自性が表れるので
ヒマなら目を通してみてください。それではまた。