イギリス人の平均に最も近い服
イギリス最大手のハイストリートチェーン、
M&S(マークス&スペンサー)のデニムジーンズ。
最もベーシックなタイプの現行品です。
前回紹介したベースボールハットに続き、
数ある中から3つだけ選んだうちの2つ目。
デニムだけでもかなり種類があったんですが
ストレッチ加工やリサイクルデニムなど
アレンジの加えられたものが多かったので、
何もない最もシンプルなものにしました。
なんでかと言うと、シンプルであればあるほど
日本人とイギリス人、両者の大衆感覚の違いが
より明確に出やすいかなと思ったからです。
少しだけキュッと締まった股上から
スラッと裾までストレートに伸びる形。
こう見るとどこか80sっぽい。
僕が中高生の頃、ごくたまにテレビで流れてた
SOMETHINGのCMのイメージが未だに残ってて
それにちょっと近い感じがしました。
当時EDWINがスポンサーの番組なんて
ほとんどなかったので、そのCM見るためだけに
つまらん番組を観てたりしました笑。
(YouTubeにあるのでヒマなら見てください笑
EDWIN SOMETHING CM で出てきます)
当時母親が買ってた雑誌に載っていて
何度も読み漁ったパリスナップ特集、
作品の意味も意図も分からずに
ただ雰囲気で観てたカラックスやゴダール。
とにかく憧れてたパリジャン&ジェンヌの
BCBGな空気に、どこか重なるスタイル。
まあこれはメンズで、SOMETHINGは
レディースっていう大きな違いは置いといて…
そのバイアスありきなので僕にはだいぶ
カッコよく見えてますが笑、あくまでこれは
ただのイギリスの大衆向けジーンズ。
国民の平均値に最も近い服の一つなわけです。
日本人の平均値に近いジーンズと比べると、
小さいながらも明確な違いがある気がします。
日本じゃ誰も履いてない、イギリスの普通。
日本のスタンダードになることは
まずありえない、イギリス人の日常。
それぞれの生活習慣に違いがあるように、
服にも埋められないギャップがあります。
履いてたところで気づく人はいないくらい
ほんのちょっとした違いなんだけど、
これを履くことで、実は日本中で誰よりも
イギリス人の平均に一番近づいてるっていう。
イギリスの当たり前を自分だけが知ってるって
なんか楽しくないですか?僕は楽しいです笑。
メンズのみですが、多少ストック用意しました。
よかったら試しに来てください。