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back into the way used to be

またまたブログから遠ざかってました。

今のインスタでの発信、現状に疑問があって
渋谷以来のブログでの商品紹介をしてみようと。

三日坊主な性格でいつまで続くか分からないけど
今はインスタで書きたくない気持ちが強いので
(投稿はします)、しばらくこっちに避難します。

まったく知らない人が大勢見てると意識すると
ネガティブなこと書いたらいかんなーとか、
誰の気分も害さないようにしないとなーとか、
それで結局言いたいこと言えなくなって
一人で勝手に疲れてました。
今はとても自由な気持ち。まあいいや。

とりあえず今日並べたもの急いで撮ったので
ひどい写真だけど昔みたいにやってみます。

THREE SIXTYの90'Sナイロンカーゴが
どちらかというとメインなんだけど、
そっちはインスタにあげるとして、一緒に
着られる難しくない半袖を少し出しました。

インスタにのっけた直近の画像で着てるもの。
london school of economics、LSE。
London School of Economics and Political Science
が正式な名前みたいです。
経済学ではヨーロッパで一番評価が高いそうです。

卒業生はロックフェラー、ジョン・F・ケネディ、
リー・クアンユー、蔡英文、モニカ・ルインスキー
などなど錚々たるメンツ。今調べました。
モニカ優秀だったんだ…。

古着で言ういわゆるカレッジ物だけど、
カレッジ物にお馴染みのクレストも入らない、
オールドイングリッシュとかでカッコつけない、
特別なことは何一つしてないところに
並の名門とは違うセンスを感じました。

服のデザインにしてもスタイルにしても
頑張っちゃうと逆にチープに見えがちなので、
これは本物なのか?ってくらいの力の抜けた
テンションは共感が持てるし、カレッジ物として
みてもフレッシュですね。

マジでテキトーにやっただけかもしれないけど
逆にこんなグッズに力入れる学校どうなん?とも
思うので、これはこれでアリかなと思います。

ボディはHanesのBEEFY-T。
ただアメリカじゃなく欧州企画なので
タッチもちょっと違うかも。なんか柔らかい。

本部もベルギーと書いてあるので、
誰が気にするんてなこういうくだらない違いが
好きな人もいるのではと、一応取り上げました。

一つ目から長いよ、もたない。

90年代のPAST TIMES。

今はもうないイギリスのハイストリート(大衆)
ショップです。たまにセーターで見る名前です。

”死から生還してほしい90年代のショップ17選”
って、しょうもないブログにも選出されてました。

”The go-to shop for last minute gifts. ”
やべープレゼント買ってねーし、って事態の
最後の駆け込み寺(?)、的にそのブログでは
言われてました。ひどいな。
ホントに生き返ってほしいのか?ってくらい
バカにしたコメントばっかで笑えました。

PAST TIMESは過去に、といっても10年前?
とかに何枚かセーター買ったことがあって、
大衆レベルではないデザインクオリティなので
しっかり頭には残ってます。

それから、まあ良いんだけどなんか古くさ、と
だんだん思い始めて買わなくなってしまったけど
今また良いと思えるタイミングが来てるかも。
でも当時に比べて数は激減しましたね。

Under Gardener。庭師の助手という意味らしい。
セーターと比較するとだいぶ力が抜けてます。

夏にセーター売れないしTシャツでも売るか、
くらいのテンションで作ったように見えます。
でもPAST TIMESの古くさい、でも優しい
キャラクターはセーターと変わりません。

ダサいけど愛らしい、今好きなテイストです。

Printed in England。
Tシャツなんてほぼプリントするだけなので
事実上のMADE IN ENGLANDです。

生産元がぐしゃぐしゃ潰れていた90年代に、
大衆服にまでイギリス製を求めるのは
ふざけた話だと僕は思ってるし、実際多くの
チェーンが生産をイギリスから中東やアジアに
シフトしていたので、90年代ハイストリートの
”MADE IN ENGLAND”、"MADE IN UK"は
古いヴィンテージよりもずっとずっと嬉しい。
それが当り前じゃなくなった時代だから。
時代の波に揉まれながら頑張ってくれたんだと。

ちなみにデッドストックです。
よれよれだったらはたして買ってたかどうか。
それくらい古着のTシャツには僕は厳しいです。

SIXSIXONEというネームが衿、胸、バックに入る
ボタンダウンシャツ。2000年あたりだと思います。

調べたけどアメリカのBMXのギアを作っている
メーカーしか出てこなかったので多分そこのかも。

でもボディはイギリスのメーカー。
どこにもイギリスとは書かれていないけど、
電話番号が44からなので間違いないです。

最初はレーシング関連かなと思いましたが、
全部おなじ名前だし、レーシング系はだいたい
スポンサーネームが色々入るから違うわと。
たぶんアメリカのブランドのUKブランチが
イギリスで展開する商品として作ったのかも。

もしBMXだとしたらとてもフレッシュですね。
シャツなんて着るスポーツのイメージがないし、
BMX=総柄のロンTしかないと思っていたので。

しかもボタンダウンです。
ディッキーズとかのワークシャツなら
わんちゃんありそうだけど、BDって。
衿にボタンが付くだけで刺繍やパッチとの
ギャップが格段に広がっています。

元々ボタンダウンはスポーツから生まれてるから
理にかなっている部分はあります。
でもボタンダウンはアメリカからの輸入品なので
イギリスでは元々馴染みが薄い。
90年代物すらイギリスのボタンダウンを探すのは
簡単じゃないので。それくらい歴史が浅い。

理にかなった、歴史に沿った側面と、
イギリスらしくない、とてもひねくれた側面と。
この2つが一つの服に共存してることが面白い。

20年以上前にこのアイデアはちょっと新しすぎた。
こんな風に考えて面白いと思った人なんて
たぶん一人もいなかったんじゃないかなと。
今ですら何言ってんのかわからないですよね。
いいです、もう。

CUSTARD SHOPというイギリスのブランド。
90年代です。知ってる人は知ってるかも。
調べてないけどざっくり言えばストリートです。
スケートインスパイア系なのかな。

ほんの何枚かだけど過去に買ったことがあるので、
当時はそれなりに人気はあったと思います。
売ってくれた人たちもだいたいそう言ってた気が。

袖と脇に色違いの共布?テープが入っています。

生地に多少ハリがあるので、このテープのせいで
形がちょっと歪んで、ブサイクになってます。
狙ってない、詰めきらない結果こうなった感。
せっかく衿の形はきれいなのに。もったいない。

でもそれがある意味で90年代らしいというか、
詰めの甘いところこそが90年代の良さの一つ。
すごく時代を感じるデザイン。
90年代ってこんなんよねーと誰かと共感したい。
それくらい時代の純度は高めだと思います。

胸じゃなく、下にポケットつけた狙いも不明。

ヴィンテージのレジャーシャツとかでたまにある
昔からあるデザインですが、今現在見回しても
ほぼ生き残ってないので、いくつもの時代を超えて
受け入れられない、タイムレスヘイトなデザインと
言ってもいいかもしれません。

このCUSTARD SHOP、今もある同名のブランドと
同じかどうか分からないけど、当時の勢いを完全に
失ったのは確かです。
でもその時代にしか生きられなかった、トレンドの
移り変わりにアジャストできなかったブランドって
そこにストーリーがあって個人的に好きなんです。

なんかあんまり良くない書き方してますが、
ブサイクなほど愛らしく感じて手が伸びてしまう。
なんだかんだいって好きは好きです。

最後はポールスミス。
大大大大好きなブランド、そしてデザイナー。

この人は天才だと思います。
あんまり書きたくないけど、あえて何がすごいか
一つあげるなら、バランスの取り方です。

現行も過去のものも、とかくクリエイティブな
デザイナーばかりに注目が集まりがちですが、
ポールスミスの魅力はそこではなくバランスです。
(本人も自分よりクリエイティブな人はたくさん
いると実際言ってました、念のため)
まあいいや、もっと言いたいけど我慢します。

いわゆるロゴTです。
店舗がどこにあって、こんなものを扱ってて、
というプロモーショナルな内容のプリント。

名前もPaul SmithよりJEANSの方がデカい。
遠目じゃJEANSしか見えません。

大きなブランドが主に90年代にディフュージョン
(拡散目的)として展開していたJEANSライン。
本チャンと比べてライトなデザインが特徴ですね。

ポールスミスもそうっちゃそうなんですが、
ポールスミスはコレクションにもJEANSラインが
普通に登場してたので、価格や熱量の差というより
テイストの違いで振り分けていた部分は少なからず
あったと思います。

本チャンと同等に扱っていたことを考えると、
このJEANSのフォントサイズがデカいのも
特に奇をてらったわけではない気がします。

住所の番地がマンションみたいですね。
これは隣り合わせで2店舗あった時代です。
片方はポールスミス、もう片方はセレクト。

当時の雑誌で知りましたが、セレクトの内容も
すごかったです。ジョゼフとかブラウンズ、
ジョーンズと張れるくらい目のつけどころが
鋭いし、あとめっちゃ早い。

雑誌で調べてみると、少なくとも92年には
一店舗になっている(番地が減ってる)ので、
これはそれより前のものだとわかります。

ボディの形や生地のタッチは80年代そのもの。
触って広げて見たらすぐ分かります。
プリントもなんか微妙に右に傾いてますしね。
まあ80年代に刷られたもので間違いないはず。
日本にまだショップがなかった時代なので、
これも日本では売られてないと思います。

MADE IN ENGLAND。
これはこのTシャツというよりプロダクト全体の
誇りとしての書き方だと思います。
売らずに取っておきたいくらい好きな一枚。

別にロゴTが好きなわけではないですが、
ロゴTを作ってるイメージが薄いブランドのは
なんか他とはちょっと違って見えます。

Tシャツ自体僕はあまり着る方ではないし、
よれよれの古着のTシャツを並べたお店の光景が
個人的に嫌いなので、できるだけ買いません。

でもそのハードルを飛んでくるやつもごくたまにいて
紹介した3枚はどれも良い意味で自分のポリシーを
曲げてくれた、僕にとっては特別なものです。

あー疲れた!次はいつになることやら。
でも久しぶり書いていて楽しかったです。
また気が向いたらこっちに書きます。ではまた。