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目下インスタで収集したソースの整理中。
大した数ではないけど、散らかってると
何がしたいか、欲しいかわからなくなる。

なわけで来週から海外行きます。
今回はイギリスとちょこっとイタリア。

イタリアは2年半ぶりかな。
知名度がここ2,3年で爆上がりした
C.P. COMPANYやSTONE ISLAND。
はたして今後も両者に頼れるのか、
イタリアの目的の半分はその状況確認。
前と同じように事が進むか分からないので。

今フライトや輸送費がバカみたいで、
今回は10年ぶりくらいに経由便。
前はモスクワ経由で、記念に食ってみた
ボルシュの味が残念すぎた。
移動で削られないように気をつけよう。

更には10年に一度レベルの超円安。
数字上は前回比で1-1.5割増くらいですが、
払う時の体感値はずっと重く感じる不思議。

でもこの半年ぶりの楽しみのために
節約してきたし、現地行ってまた節約とか
絶対つまんない。せっかく海外行ったのに
一番やりたいこと我慢したくない。
だから使えるだけ使って、すっからかんに
なる代わりに楽しい内容作ってきます。

久々に連絡とったイタリアの人たちも
歓迎ムードが文字から感じ取れたし、
ストレスはブログのネタになるし、
できるだけ利用してやろうと思います。
あとは苦手な広報活動ができるかどうか。。

この前は経済大学のTシャツだったけど、
これは美術学校のTシャツ。1996。
どっちもその道では名門のようです。

Royal Academy of Arts。
250年前からやってるイギリスの王立芸術院。
ざっと見ただけですが、卒業した人の中に
安藤忠雄とトレイシー・エミンの名前が。
たった二人でも十分すぎる説得力。
僕が知らないだけでもっと他にもいるはず。

Donald Hamilton Fraserというアーティストの画。
ただTシャツ自体は学校の名前で作られてます。
これも一応カレッジTになるんだろうか。
美術館でなく学校が学生(卒業生?)の作品を
商品にしちゃう例はあまりないような。

昔同じRAのTシャツを買った記憶があって、
インスタ見たら一番最初の投稿がそれでした。
それもヘンなやつだった。

一般的な市場価値はないかもしれないけど、
チャリティショップではだいぶ存在感あった。
ブリクストンという街で買った一着です。
こんな感じでもちゃんとイギリス製は嬉しい。

また美術系。
こっちはファッションブランドのもの。

おそらく版画?の絵を生地にプリントして、
それをカットしてフロントで柄合わせして、
できあがった服の上からブルーの絵の具を
ペイントしてある、ように見える。
ムラや滲みがあるので刷ってないはず。

衝動買いだったので、手にした時点では
いったい何のモチーフなのか分からず、
荷物届いてから改めて遠目で確認して
はじめて女の人の横顔とわかりました。

Tシャツですらあまり見かけないくらい
複雑なプロセス。シャツなのに。

しかもこれ、レザーを専門に扱ってた
メーカーがつくったもの。
そのメーカーの服はいろいろ見たけど、
これは明らかに本業じゃない。

スペシャリストが唐突に専門外のことを
やり出したらなんかワクワクしますよね。
(製作側は当然よく考えて、手間暇かけて
作っているから唐突ったら失礼だけど)

パンツ専業のメーカーがシャツ作ったり、
ビスポークテーラーがセーター作ったり。
これも例えるならそんな感じです。

革のスペシャリストが絵画みたいな模様の
シャツをいきなりリリースするとか。
その状況を想像したら、当時のファンは
みんなすごくワクワクしたはず。
当時を知らない自分ですらびっくりした。

プールの水みたいなブルーが白いリネンと
調和して、季節感に昇華されてます。
ちなみに洗濯しても色は落ちません。

最後は美術系ではないけど同じプリント物。
同系で揃えたかったけど他になかった。

最初モチーフがピースバードに見えたので
一瞬何かメッセージ性があるのかと思ったら、
草かと思った模様がよく見たらそれも鳥で、
とくに平和的なメッセージも何もない
ヘンな鳥が仲良く集合してただけでした。

大きな両胸のポケットやロングテールが
ハムネットに少し似ています。
彼女の影響なのか、イギリス+80'S+シャツの
コンビネーションで不思議と見かける形。

変則的な柄のシャツは、僕は直感より
ブランドへの信頼感で選ぶタイプです。

柄が面白い、だけじゃまず買わない。
ブランドネームもない、出処もわからない、
自分の感覚しか頼るものがない服って
今までの体験上、あまり手元に残らない。
感覚だけで買ってもすぐ飽きてしまう。
変わったデザインであればあるほど。

ブランド気にするってあんまりいいように
聞こえないかもしれないけど、
感覚とか気分とか、いつ変わるかわからない
不確かなものを担保してくれる。

新鮮な感覚がなくなったときに、残るのが
思い出だけか、名前の価値も付いてくるか。
どっちでもいいんですが、僕は後者の方が
バックアップがあるぶん安心して着られる。
そういう意味で、ブランドは大切にしてます。

木曜にあげるはずだったのに土曜の夕方に
なってしまいました。ではまた。