Diana Spencer
こんにちは。
今日は商品紹介じゃなく、
一人のイギリス人女性について。
タイトルに名前書いてるけど。
ちょっと前のブログのどこかに、
”王室御用達って日本人好きですよね、
でも王室がなんでも御用達ってわけない”
みたいなことを書いた気がするんですが、
探したけど見つかりませんでした。
今日はその伏線回収というか、
ずっと変わらない王室御用達のイメージを
リセットしてアップデートするというか、
安直かつ勝手にその付加価値を拝借してる
古着ビジネスに疑問を投げかけつつ、
最近ずっと気になってるこの方について
ちょっと持論交えて話してみます。
ダイアナ・スペンサー。
プリンセス・オブ・ウェールズ。
女王が亡くなり、新国王になったチャールズの
最初の奥さんだった方ですね。現体制でいうと
キャサリン妃のポジションにいた方。
そのキャサリンさんが何年か前(忘れた)
ウィリアム王子と結婚するときのニュースを、
あーあったねーくらいは覚えている人も
いるかもしれません。ただあくまでも
イギリス王室っていう枠内で話題になるだけ。
普通は興味ないですよね。僕もないです。
ただダイアナは、ポジションこそ同じでも、
世間一般にたいする影響力や存在の大きさは
比べものにならないレベルでした。
当時、80年代から90年代にかけて、
何の話題かは子供だったので知らなかったけど、
ダイアナが話題になってたのは普通に覚えてる。
彼女が事故で亡くなってから25年も経つのに、
未だに世界中にファンが沢山いる、
王室の歴史上においても稀有な存在です。
日本でも皇室の方々が何かのイベントに参加され、
ニコニコしてたり木の根っこに土かけたりする姿を
ニュースで見る機会はたまにありますが、
なんか親近感がわかない。遠い存在のまま。
でもダイアナは一般市民との距離がずっと近かった。
なんで近かったのかというと、そういったいわゆる
公式行事だけではなく、自発的なチャリティ活動、
当時まだ注目の低かったがん患者や精神病患者を
助ける活動を提唱したり、エイズに対する差別撲滅、
地雷撤去の支援…そういった数々のキャンペーンに
いかにも王室らしい形式的な関わり方ではなく、
一般市民の目線で積極的に携わっていたからです。
彼女は王室の人であってタレントではないので、
その活動にファンを獲得する意図や、売れたいとか
有名になりたいという野心は全然なかったはず。
精力的な活動とその姿勢が、王室ファンの間だけに
とどまらず、子供からお年寄りまで世界中の人に
愛された理由な気がします。
離婚したときも総叩きに遭わず、ダイアナを
労わる反応が多かったのもそのためだと思います。
でも、王室の枠を超えて世界に影響を与えたのが
それらのチャリティ活動だけだったとしたら
わざわざ僕がここで話す必要はないんですが、
彼女が注目された理由はそれだけじゃなかった。
それは彼女のファッションアイコンとしての姿。
僕が興味を持って伝えたいのはそれらの活動より、
イギリス古着を扱う店の視点からみた彼女自身。
ダイアナは活動的だったため公の場の露出も多く、
何よりルックスが良かったので、良くも悪くも
人の目に追われやすかった。なので、非公式の
ラフな格好で撮られている姿も多くあります。
彼女の写真は一流芸能人並みに需要があったので
週刊誌やパパラッチの餌食にされてしまい、
それが彼女の命を奪う原因にもなっているので
そう考えると複雑な気持ちになるけど。
にしてもめちゃくちゃカッコいい、ダイアナ。
ダイアナが結婚したのは1981年。
注目されたのもそれから。で、離婚が1996年。
ど真ん中に刺さる、僕の得意な時代です。
僕が言うと何でもイロモノ扱いされそうですが、
ダイアナに関してはマニアックでも何でもない。
80年代のスタイルアイコンはグレースジョーンズか
ダイアナスペンサーって言われるくらい、
王室抜きでファッションの話だけに限っても
ダイアナは世界的なカリスマでした。
グレースはいかにもショービジネス感が満載で、
僕にはリアリティなさすぎてよく分からない。
けどダイアナは、少なくともオフのスタイルは
一般目線でも分かりやすく、イメージしやすい。
グレースをハイファッションに例えるなら、
ダイアナはストリートファッション。
王室にはだいぶ失礼ですが、僕にはそんな感じ。
Hailey Bieber?とかアメリカの若いセレブが
当時のダイアナをマネしてたり、
2018にはoff-whiteがダイアナのインスパイア
コレクションを出したりと(インスタ調べ)、
今でも彼女の影響力は強く残っています。
最初知らなくて、初めてoff-whiteの画像
見たけど、デフォルメされすぎてるせいか、
これのどのへんがダイアナ?って感じでした。
ハイファッションもうわかんね。
どれも調べたらすぐ出てくる画像ですが、
個人的に好きなやつ何枚か。
調べた中で個人的に一番好きなのがこれ。
ミリタリーの帽子にウエスタン風のブーツ。
イギリス軍なのかな、欲しいんだけど。
に、メンズライクなブレザー、スウェット。
バージンのスウェット。
この写真が世に出たとき、このスウェットを
みんなが一斉に買いに走ったそうです。
これはロンドンのフェアで偶然手に入ったので、
その時のやりとりも交えて後で紹介します。
この帽子よく被ってる。欲しい。
BRITISH LUNG FOUNDATIONのスウェット。
ブレザーにスウェットの格好多い。ハリー?と。
SONYの帽子にカザール?
オールドスクールで。
一私企業の宣伝になりそうだけど、
王室から注意されなかったのかな。
サソリの刺繍、どこのだろ。
に、ジュビリーラインみたいなセーター。
ストリートですねー。
隣に別の女の人が写ってるんですが、
これはダイアナが特に不遇の頃で、
二人の表情の違いが比較されてました。
ワックスジャケットも。
これバブアーじゃない。
王室はバブアー、っていう安直な決めつけ、
こっちが勝手に付加価値として拝借してる
ステレオイメージを、ダイアナが気持ちよく
ぶっ壊してくれてます。爽快すぎる。
若い頃。
クラシカルなカントリースタイル。
これはイギリスって感じ。
恥ずかしそうにしてますが、ダイアナは
恥ずかしがり屋で有名だったみたいです。
メンズのダンガリーシャツ。
ダイアナはメンズも普通によく着てます。
てかチャーリー腕折れとるし。
NFLのスタジャンとか、
HARVARDのリバース?とか、
もはやイギリスのメーカーですらないし。
普通に街出て買ってたのかなこういうの。
黒に赤土色。好きな色合わせ。
上はHARD ROCK CAFE、
下はたぶんARMANI JEANS。
何とかそこまでは調べました。
王室御用達のお、すらない。
ハードロックカフェほしい。
どれも王室のイメージと、unconventionalな
スタイルとのギャップが際立ってます。
スカートやドレスの女性らしい格好も
普通にたくさんあるんですが、
僕はそっちやらないので載せませんでした。
時代を感じる格好も多いけど、僕の中では旬。
夏の渡英でもダイアナを頭に入れてたけど、
イメトレが足りなかった。次回こそって感じです。
あとやっぱり女性目線のメンズライクメンズが
僕は好きです。感じ方は人それぞれですが、
いくら女性が着てるとはいえ、これを単純に
男じゃないからって理由でスルーするのは
あまりにももったいなさすぎる。それくらい
ダイアナは最高にカッコいいと思います。
ホントにラフでストリートな格好ばかりなので、
一見すると王室にはそぐわない感じもします。
でも、フレンドリーで型にはまらない大衆との
触れ合い方が王室内で反感を買っていたり、
女王からもよく思われてなく泣いていたとか、
チャーリーの浮気とかもあってダイアナは
ずっと孤立していた、みたいな話がたくさん
ファンの間でされてるのを読んでいると、
ある意味これらのダイアナのスタイルは
自由を求める彼女の意思表示にも見えます。
そう思うと感情がこもるぶん、なおさら
気持ちが入って見てしまう。
ショービジネスの世界とはいっさい無縁の、
商業的な活動を禁じられているイギリス王室の
プリンセスが、ファッションにおいても
世界をリードする存在だった、って。
もうそれから30年以上は経ってる今になっても、
遠い日本のこんな一古着屋にまで、その光が
輝きを失うことなく届くって・・。
小さい頃目に耳にしていた、ダイアナという
一人の女性の、改めて知る存在の大きさ。
また少しイギリス古着が好きになった。
なんとかダイアナのマネして、それを自分なりに
今後伝えていけたらなあと。それが今の目標。
明日からちょっと遠出してきます。
ブログに終始して来週の準備まったくできてない。
帰ってきてからがんばります。ではまた。